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アトピー性皮膚炎に効く漢方薬は?処方する漢方薬は証と症状で異なります

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腎虚や胃腸の虚弱に処方される漢方薬は...?

前記事では東洋医学においてアトピー性皮膚炎(以下「アトピー」と
略称します)が「体が余分な体液を排出しようとする反応」であるものと
捉えられ、それが主として(1)先天的な腎虚によるもの、(2)後天的に
もたらされた胃腸の虚弱、(3)冷え性、の3つの要因により発生し得ることを
ご説明致しました。


これを受け本稿ではこれら3つの要因それぞれに対し処方される代表的な
漢方薬をお示ししたいと思います。


の判断にせよ漢方薬の処方にせよ、それらは基本的に専門医にお委ね
すべきであるという点につきましてはここであらためてご確認頂きたいと
思います。以下ご紹介します漢方薬は、飽くまで限られたスペース上で
代表的なものを取り扱ったに過ぎず、決して網羅的なものではありません。


なお各漢方薬には読みがなと、効能が最大限発揮される証をカッコを付して
記しておきました。


まず先天的な腎虚証からくる水毒を改善する代表的な漢方薬としましては、
六味丸(ろくみがん、腎陰虚証)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう、陽虚証)、
そして知柏地黄丸(ちばくじおうがん、肝腎陰虚証)の3つが挙げられるでしょう。


特に補中益気湯は気虚と密接に関わる虚証に高い効能を発揮する
漢方薬であることが知られています。


次に後天的にもたらされた胃腸の虚弱に効能を上げる漢方薬について
触れますが、これにつきましては胃腸の虚弱をもたらす経路が複雑多岐に
わたるため、以下に掲げました利用が比較的多いもののご紹介にとどめます。

漢方薬名

効能をあらわす証

胃腸の虚弱をもたらす原因

六君子湯
(りっくんしとう)

陽虚証

気鬱による消化不良。

加味逍遙散
(かみしょうようさん)

中間証

生理不順、生理痛、手足の冷え、のぼせ、頭痛、神経症、肩こり、不眠、倦怠感。

柴胡清肝湯
(さいこせいかんとう)

中間証

血虚、のぼせ、いらいら、不安。

竜胆瀉肝湯
(りゅうたんしゃかんとう)

中間証~実証

排尿痛、残尿感、頻尿、膀胱炎、膣炎、子宮内膜症。

香蘇散
(こうそさん)

中間証~虚証

体の熱や腫れ、痛み。

小建中湯
(しょうけんちゅうとう)

陰虚証

腹痛、虚弱体質。

 

冷えに処方される漢方薬は...?

最後に冷えの解消に効能を発揮する漢方薬について触れます。これに
つきましても体に冷えをもたらす経路が複雑多岐にわたる以上、とても
網羅などはできません。アトピーの改善の際に用いられることの多いものを
念頭に、以下のものを選りすぐりご紹介することとしました。

漢方薬名

効能をあらわす証

冷えをもたらす原因

真武湯
(しんぶとう)

陽虚証

水毒水滞

当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)

陰虚証

生理痛、生理不順、不妊症、貧血、めまい、むくみ、腹痛、倦怠感。

温経湯
(おんけいとう)

陰虚証

お血血虚


アトピーなど湿疹に対処療法的に利用する漢方薬も例外的に存在し、一例と
しまして治頭瘡一方(ちづそういっぽう)が挙げられます。


この漢方薬は湿疹の赤みやジクジク感がひどいときに服用しますと高い効能を
発揮しますが、患者の虚証があまりにも顕著な場合には利用を避けるのが
賢明であるとされます。

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