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東洋医学・漢方による冷えの説明|五臓と気・血・水の不調和が問題

五行説.png

東洋医学では冷えを「五臓」、そして「気・血・水」の
アンバランスに求めます。


本サイトでとりあげております「冷え」や「冷え性」という概念は、
実は、東洋医学(大略、漢方医学に相当)に固有のものです。
実際、西洋医学においては、これらの語に相当する語句は
見当たりません。


東洋医学の最大の特徴は、病気(これは冷え性に限りません)が
身体の特定部位に現れたとしても、それを局所的な問題としてとらえず、
体全体の大域的問題として把握するという点にあります。


そのような立場から東洋医学は、体の特定部位に現れた病気は、
必ずしも問題が表面化していない他部位とも密に関連しており、
体全体を総合的に治癒する必要性を説くのです。これは対処療法を
中心に発展を遂げてきた西欧医学とは、きわめて対照的であるといえます。


加えて東洋医学は、それ独自の概念を発展させてきました。
その中でも最も重要ものとしては、「五臓」と「気・血・水」を
あげることができるでしょう。



東洋医学は、冷えも含めて病気は人それぞれ異なる体質や特徴の
延長線上に現れると考えますが、その際、体を構成する物質を
「気」、「血」、「水」という3要素で捉えることにしているのです。


冷えや冷え性は、これら3要素が不調和をきたした結果生じたもの
であると結論されるわけです(その詳細については、別記事に譲ります)。


そしてこれら気・血・水を生むより根源的なものとして「五臓」が
存在します。具体的に五臓は「肝」、「心」、「脾」、「肺」、「腎」を
指します。下表にまとめましたように、これらは西洋医学でいう
臓器と関わり合いをもちつつ、より広い概念であるといえます。

 

 肝

肝臓のみならず、自律神経を含めた総称。ストレスを最も受けやすい部分。

 心

心臓(心拍動、血液や体液の循環)、並びに意識や思考、睡眠を司る部分(脳)。

 脾

消化器系一般。生命の元となる「水穀の気」を作る一方、病気の元にもなりうる。

 肺

肺臓、並びに皮膚など呼吸に携わる部分。水分代謝にも関与する。

 腎

泌尿器系、及び生殖器系一般。成長や生殖に関与する。
体内の先天的な熱を生成・保存し、他の4つの臓器に受け渡す。



中国の「五行説」によりますと、これら五臓は本記事トップに掲げた
フロー・チャートが示すように、密接な関係にあるといわれています。
(外側の右回りの太矢印は好影響をもたらす因果関係を、内部の
細矢印は悪影響をもたらす因果関係をそれぞれ表しています。)


東洋医学では、五臓が本来通りの機能を果たしますと、気・血・水が十分に
作られ体全体を正常に循環するため、冷えを含めあらゆる疾病が防げると
考えます。


しかし何らかの要因でその機能が阻害されますと、上掲図の相互依存関係を
経て、五臓の働きは加速度的に悪化をしてしまいます。結果、気・血・水は
正常通りに作られなくなり、体中の循環も阻害され、例えば冷えという疾病と
なって表出することとなるわけです。


したがいまして漢方医は冷えに対し、五臓、そして気・血・水の
調和という観点から診断を行い、患者の「証」(これにつきましても、
別記事で詳述します)に最適な漢方薬を処方していくことになるのです。

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